とっとり国保連だより 2020年1月号
4/8

 平成29年度には、健康づくり計画を策定しました。28年度中に町民アンケートを実施し、データヘルス計画とともに基礎資料として、町民目線からの健康課題抽出を行ないました。議論にあたっては、町内各団体から選出された委員でグループワークを行ない、「岩美町はいいで」と自慢するために必要なことは何かについて話し合いました。計画は「健康診査及びがん検診」「体重管理・身体活動」「血圧管理」「食生活」「歯の健康」「タバコ」「アルコール」「こころの健康」の各分野において方向性を定め、数値目標についても町民の意見を尊重して作成しました。町民一人ひとりが、楽しみながら主体的に健康づくりに取組み、その取組みをみんなで支えあい、さらに健康づくりしやすい環境を整えること、また町民の誰もが生きがいを持って、生涯現役で健康に生活できることを目指しています。データヘルス計画や健康づくり計画で特定健診やがん検診の取組みに力を入れることを掲げた平成29年から、健診受診率向上に向けた取組みを開始しました。岩美町の特定健診の期間は6月か         4ら翌年3月で、医療機関健診と集団健診を両方行なっています。そのうち集団健診は、町内を巡回する形で実施しており、休日健診や女性健診を含めて年16回行なっています。がん検診と一緒に実施していますが、それまで受診券はがん検診と特定健診をそれぞれ発行していました。健診に来られた方が、片方の受診券しか持ってきていないという状況が度々見受けられ、受診の取りこぼしがあったことから、がん検診と特定健診の受診券の一体化を行ない、ブック形式の受診券と保険証を持ってくれば全ての健診が受けられる体制を作りました。このことで取りこぼしが少なくなり、また受付時にお勧めすることで、双方の健診を受けていただくことができるようになりました。同じ年、電話による受診勧奨を開始しました。集団健診前にはがきを送り、その後電話勧奨を行なうというスタイルです。お話しすることで「通院している人も特定健診の受診が必要」という周知をはかり、「集団健診だけしか無い(医療機関では健診の受診ができない)」「通院している人はできない」などの誤解を解消することで、健診受診につなげることができています。また町内を中心に、医療機関の先生方にも受診勧奨をお願いし、がん検診も含め、本年度の受診状態の確認をしていただいています。その他、広報車での巡回や、町内会回覧板での周知も実施しています。結果として、平成30年度の特定健診受診率は46・8%と過去最高となり、またがん検診もそれぞれ数ポイントずつ向上しました。今年度は、今までの取組みに加えて個別訪問を行なうなど引き続きの受診率向上に努めています。病気を抱え、医療費が高くなることは、被保険者本人や家族が一番つらいことです。特定健診・がん検診の受診を基本として、病気の早期発見をし、重症化予防から医療費抑制に努め、町民のみなさんがいきいきと暮らせるよう努力を続けていきたいと思います。岩美町健康づくり計画の策定特定健診・がん検診の取組み今後の方向▲岩美町住民生活課▲ブック形式の受診券▲グループワークの様子健康診査体重管理身体活動

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る